辞書欄について
- 平安時代から明治中期までに編まれた辞書のなかから代表的なものを選んで、本辞典の各見出しと対照し、その辞書に記載がある場合には、【辞書】の欄にそれぞれの略称を示す。
- 扱った辞書およびその略称は次の通り。該当するものが二つ以上ある場合は、次にあげる順に従って示す。
新撰字鏡〔京都大学文学部国語学国文学研究室編「新撰字鏡─本文篇・索引篇」による〕 …… 字鏡
和名類聚抄〔京都大学文学部国語学国文学研究室編「諸本集成和名類聚抄─本文篇・索引篇」による〕 …… 和名
色葉字類抄〔中田祝夫・峯岸明編「色葉字類抄研究並びに索引─本文索引編」による〕 …… 色葉
類聚名義抄〔正宗敦夫編「類聚名義抄─第壹巻・第貮巻仮名索引」による〕 …… 名義
下学集〔亀井孝校「元和本下学集」森田武編「元和本下学集索引」による〕 …… 下学
和玉篇〔中田祝夫・北恭昭編「倭玉篇研究並びに索引」による〕 …… 和玉
文明本節用集〔中田祝夫著「文明本節用集研究並びに索引─影印篇・索引篇」による〕 …… 文明
伊京集〔中田祝夫他編「改訂新版古本節用集六種研究並びに総合索引─影印篇・索引篇」による〕 …… 伊京
明応五年本節用集〔伊京集に同じ〕 …… 明応
天正十八年本節用集〔伊京集に同じ〕 …… 天正
饅頭屋本節用集〔伊京集に同じ〕 …… 饅頭
黒本本節用集〔伊京集に同じ〕 …… 黒本
易林本節用集〔伊京集に同じ〕 …… 易林
日葡辞書〔イエズス会宣教師編による〕 …… 日葡
和漢音釈書言字考合類大節用集〔中田祝夫・小林祥次郎著「書言字考節用集研究並びに索引─影引篇・索引篇」による〕 …… 書言
和英語林集成(再版)〔東洋文庫複製本による〕 …… ヘボン
言海〔大槻文彦著の明治二四年刊初版による〕 …… 言海 - 対象とした語は、それぞれの辞書に訓みが付されているものに限る。ただし、訓みが不完全でもはっきり推定できるものは対象として扱う。
- 辞書に連語の形で記載されているものは、適宜分析してそれぞれの単語の項に収めるが、この「日本国語大辞典」が親見出し及び子見出しとして立てている複合語・派生語についてはその扱いをしない。
- 活用語の場合、転成名詞と考えられるものは名詞の見出しに、それ以外はその終止形を推定して、それぞれの見出しに収める。
- 先に掲げた索引類の性格をそのまま踏襲する部分と、適宜勘案する部分とがある。その主な点は次の通り。
(イ) 「新撰字鏡」は天治本と享和本とを一括して扱う。ただし、万葉がなで記されたもの、ないしそれに準ずるものを採る。 (ロ) 「和名類聚抄」は、箋注本(十巻本)と元和本(二十巻本)とを一括して扱う。ただし、採否については、「新撰字鏡」の場合に同じ。 (ハ) 「色葉字類抄」は、前田本と黒川本とを一括して扱う。ただし、上巻・下巻において、前田本と黒川本で掲げる語形に違いがある場合は、前田本のみを対象とする。一字漢語については単語と確定できるものは採るが、字音語素と考えられるものは採らない。 (ニ) 「類聚名義抄」は観智院本名義抄によるが、高山寺本・蓮成院本等によって誤字が訂正される場合はそのかたちを採る。 (ホ) 「下学集」は、元和三年版により、本文左右の訓をはじめ、注の部分にある語も訓のある限り対象とする。 (ヘ) 「和玉篇」は、慶長十五年版和玉篇により、和訓のみを対象とする。 (ト) 「文明本節用集」は、「下学集」の扱いに準ずる。 (チ) 「伊京集」はじめ六種の節用集は、「下学集」の扱いに準ずるが、「天正十八年本節用集」にみられる後筆による書き込みは一切対象としない。 (リ) 日葡辞書は、見出し語を対象とする。 (ヌ) 「書言字考節用集」は、享保二年版本の見出し語について、左右の付訓すべてと、注部分の語も訓のある限り対象とする。