方言欄について
収録する方言とその収め方など
- 近代の方言集・地誌の類、千余点から、約四万五千の方言を収録する。ただし、近世の方言集をも合わせ記載する場合もある。
- 一般語で扱う見出しと語の成り立ちが同じものは、その見出しにまとめて、末尾に【方言】と示して解説する。
- 一般語に該当する見出しがないものは、単独の見出しを立てて、語釈の冒頭に【方言】と示して方言独自の解説をする。
- 方言として独立する見出しは、方言の特殊性から次の扱いをするが、それ以外は一般語の扱い方に準ずる。
(イ) 発音に近いかたちを見出しとする。 (ロ) 用言については、終止形にこだわらないで、慣用の多いかたちを見出しとする場合もあり、活用語尾を示す・は省略する。 (ハ) かたちの類似する同語源の方言のうち、一項にまとめたほうが理解しやすいものは、主たるかたちを定めて見出しとし、その見出しのもとに類似するかたちを集める。その際、類似するかたちは《 》の中に示す。 うざねはく
【方言】
《うざねをはく》 …… 《おざねはく》 …… 《うじゃねはく》 …… 《うざにはく》 …… 《うんざにはく》 …… 《うさねこく》(ニ) 歴史的仮名遣いの欄は設けない。 (ホ) 意味の上から漢字を当てて漢字欄に示したものもある。 (ヘ) 品詞欄のうち、動詞・形容詞・形容動詞・助詞は、それぞれ〔動〕〔形〕〔形動〕〔助〕とし、その活用の種類や分類は示さない。
解説
方言欄の解説は、語釈、例文、地域名、出典番号から成り、その順に記述する。
- 語釈
(イ) 一般語でいいかえられるものは、それに置きかえるなど、簡潔を旨とするが、方言集などの記述をそのまま残すものもある。 (ロ) 一般語と意味が重なる場合は、一般語の解説にゆだねる。一般語の意味が多岐にわたる場合は、重複して記述する。 (ハ) 動植物については、一般的な名称をあげるにとどめる。まぎらわしいものについては、適宜、動物・鳥・魚・貝、あるいは植物などと注記する。 - 例文
語釈をたすける意味で適宜作例を補うこともある。 - 地域名
(イ) 各方言集などに示される地域名をそのまま掲げる。従って、その地域名は現在の行政区画とは必ずしも一致しない。 (ロ) それぞれの語釈の中で複数の地域名を示す場合、その順は、おおむね北から南へ並べる。 - 出典番号
(イ) 典拠とした千余点の方言集その他の資料を番号化して、地域名のあとに示す。 (ロ) 出典番号は、三桁の数字ないし記号で示す。 ○近世の資料には†を付し、†001~†139の番号で示す。 ○全国的な規模で収集されている資料は、001~064の番号で示す。 ○その他の出典番号は065以降の数字とし、地域を大別できるようにする。 以上の出典番号と資料名は、付録に掲げる「方言資料および方言出典番号一覧」に示す。